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背骨の向きと首腰の痛みの関係


こんにちは!高崎整体ネイバーマンの浅賀です。皆さんは、反り腰は腰痛、猫背は首肩こりというように、辛い症状がある際に、背骨の形と症状の関係をなんとなく想像したり、こういう姿勢だからここが痛いのだろうと考える事も多いと思います。今回の記事では、背骨の向きと症状についての情報を一部お伝えしています。あなたの症状の根本原因が見つかるかもしれませんので、ぜひ読んでみてくださいね!

背骨の部位

まずは、背骨の話をさせていただきます。まず皆さんに覚えていただきたいものがありますので、下の画像をご覧ください。

この画像は、腰椎(ようつい)と呼ばれる、腰の骨の画像です。背骨は、所々に名前がつけられているのですが、2つだけ覚えていただきたい名前があります。

1つ目は、緑の矢印で刺された部分です。ここは、棘突起(きょくとっき)と言って、ゴジラの背中にあるトゲトゲのような部分で、人の背骨全てに存在しています。2つ目は、ピンクの矢印で刺された部分です。ここは、腰椎椎間関節(ようついついかんかんせつ)と言って上下の腰椎を繋ぐ関節です。この2つの部分と名前を頭に入れて、続きをご覧ください!

背骨の向きと動き

背骨は、向きによって動き方が異なります。実際にどのように異なるのかを見ていきましょう!

腰椎の向きと動き

反り腰、猫背というように、腰椎も左右の椎間関節が動くことで、曲がったり反ったりすることができます。下の写真の緑の部分が、後ろから見た腰椎です。

この腰椎に側屈(そっくつ)という横に曲げる動きを加えていきます。下の画像は、腰椎に側屈を加えた状態ですが、左の画像は腰椎を反らした状態で左に側屈していて、右の画像は腰椎を曲げた状態で左に側屈しています。

注目していただきたいのが、赤矢印で示した棘突起の向きです。どちらも同じように背骨が左に倒れるように側屈をしていますが、腰椎を反らして左側屈した場合と、腰椎を曲げて側屈した場合とでは、棘突起の向きが反対になります(わかりやすいように極端に動かしています)。

人の骨を動かしたり支えたりするのは筋肉です。棘突起の向きが変わるということは、腰が反った状態と曲がった状態とでは、背骨の向きが変化するので、背骨を支える筋肉にかかる負担も変化するということです。

具体的には、左の画像のように腰椎を反らして左側屈をする際は、棘突起の近くにある細かい背骨の筋肉は、主に背骨に対して左側の筋肉を使い、姿勢を支える大きな筋肉は、主に背骨に対して右側の筋肉を使います。また、腰椎の左側の椎間関節に負担がかかりやすくなります。そのため、筋肉性の腰痛がある場合、腰が反って背骨が左に傾いている人は、体の右側は広い範囲で腰痛が出現し、体の左側は、指で刺せるようなピンポイントの狭い範囲で腰痛が出現するリスクが大きくなるということです。一方これとは反対に、右の画像のように、腰椎が曲がって背骨が左に傾いている場合には、細かい筋肉も大きな筋肉も、姿勢を支えるために背骨に対して右側の筋肉に頼る傾向にあります。

つまり筋肉が原因の腰痛の場合、腰の左側のどこかに、ピンポイントでここが痛い!という部分がある方は、腰が反って左に傾いている可能性が高く、腰痛は全て腰の右側にある!という方は、腰が曲がった状態で左に傾いている可能性が高くなります(可能性の一部のため、異なるケースもございます)。

胸椎の向きと動き

腰椎と同じように、肋骨がついている背中の背骨である、胸椎(きょうつい)も見ていきましょう!下の画像の青い部分が、後ろから見た胸椎です。

胸椎も、反った状態と曲がった状態で背骨を左に側屈していくと、下の画像のようになります。

反らして左に側屈した場合と曲げて左に側屈した場合とでは、棘突起の向きが逆になります。胸椎も、腰椎と同様にこの2つの動き方で、使用する筋肉が異なってくるのです。

胸椎と首の痛みの関係

胸椎の上には頸椎(けいつい)と呼ばれる首の骨が連続して乗っています(写真の紫の骨)。胸椎の向きが変わるということは、頸椎の向きも連動して変化するため、「こちらには首が向きやすい」「こちらには首が向きづらい」「こちらの首の方がこる」「こちらの首が寝違えやすい」など、左右で異なる首の症状が出てくるリスクも大きくなってきます。

背骨の反りや曲がりの原因

今までにお伝えした通り、背骨の反りや曲がりで、日々使用して負担のかかる筋肉が異なることがわかったと思います。では、この反りや曲がりはどこから来るのでしょうか?それは、本当に十人十色で、ここが原因です!というようにはっきりとお伝えすることができません。

ある方は体幹機能の問題で背骨が歪み、またある方は足の問題で背骨が歪み、原因が1つでない方もとても多いです。自転車に乗っていて左から車に衝突された方は、潜在的な恐怖心やトラウマから体が左を避けるように歪むケースもあります。胃腸の調子が悪い方は、体をうずくめて背骨が前屈みに曲がっているというケースもあります。背骨の歪みは、体の機能や構造、環境や精神的な部分にも関連し決定されています。

首や腰の痛みを改善するには?

首や腰の痛みを改善するには、痛い場所の筋肉や関節などに直接施術をすることももちろん大切です。普段から負担のかかっている筋肉の緊張を緩和することで、現在の症状が一時的に緩和されることが多いからです。

ただし、ここまでお話ししたように、個人個人特有の背骨の向きや動きを観察しなければ、なぜそこが硬くなるのかを知ることはできません。つまり、痛む場所のみの施術では、すぐに再発してしまう可能性が高いということです。現在症状がある部位の状態をしっかりと確認し、施術や運動でケアするのと同時に、根本的な原因に対してもアプローチしていく必要があります。

高崎整体ネイバーマン

高崎整体ネイバーマンでは、症状のある部位だけでなく、その根本原因を紐解く身体評価を必ず行い、施術に移ります。なかなか改善されない首の痛みや腰痛でお困りの方は、普段気にされている場所とは離れた場所に根本原因があるかもしれません。お困りの方は、高崎整体ネイバーマンまでお気軽にご相談ください!

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