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いい姿勢の罠


こんにちは! 高崎整体ネイバーマンの浅賀です。 今回は姿勢のお話です。皆さんは画像にあるような姿勢チェックを見たことがありますか? 耳ー肩ー大転子(股関節の骨)ー膝の少し前ー足首の少し前 これらを結んだラインが一直線になるのが理想的な姿勢だというものです。 本当にこのラインに沿った姿勢以外は悪い姿勢なのでしょうか?この記事では、そんな内容を書いています。ぜひ最後まで読んでみてください!

一般的に言われているいい姿勢とは?

冒頭にも書いた通り、一般的に良いとされている姿勢は、 耳ー肩ー大転子(股関節の骨)ー膝の少し前ー足首の少し前、これらを結んだラインが一直線になるものです。そこで一つ疑問があります。ネイバーマンで日々様々な方のお身体を見させていただくと、猫背の方でも反り腰の方でもこの一直線の線に当てはまってしまう方がいらっしゃることです。人それぞれ姿勢は違うのに、線を基準に良い悪いを判断してしまうと、症状があっても良い姿勢とされてしまう方が出てきてしまうのです。

本当の良い姿勢とはどんな姿勢?

本当の意味での理想的な姿勢とは、局所に過度な負担がかかる事なく、最小エネルギーで効率よく立っていられる姿勢だと考えています。横から見て一直線のラインで立てていたとしても、腰が圧縮されている姿勢では腰痛のリスクが上がりますし、首が圧縮されていれば、首の痛みのリスクは上がります。姿勢は、ラインが一直線ならOKという単純なものではありませんし、 そもそもずっとこのラインを維持できるほど人は静止していません。

姿勢を良くする目的を思いだそう

なにがなんでも横から見た姿勢が、このラインに合っている姿勢にしたい!これが綺麗だからこれになりたい!という目的であれば、それはもちろん良いと思います。 ただし、腰痛を改善したい!肩こりに悩まない体になりたい!という目的では、ただただこのラインに沿った姿勢を獲得するというのは全く意味のないものです。 しっかりと体の機能を取り戻し、腰や首に負担がかかる事なく最小エネルギーで効率よく姿勢を維持できる。それを獲得することが大切なことであって、そこまでいけば症状の改善はもちろん、自然と姿勢は美しくなります。

どうすれば姿勢は良くなるの?

では、姿勢はどのようにすればベストな状態になれるのでしょうか?それは、人によって全く異なります。

例えば、腰に負担のかかる姿勢の原因が、股関節や体幹にある場合もあれば、足部にある場合もあります。人それぞれの生活スタイルや、過去の怪我の歴史、精神的な健康状態、事故の後遺症などによっても全く異なってきます。まずはしっかりとお体の状態を把握することで、初めて良い姿勢の獲得方法がわかります。

姿勢の改善事例

下の画像は、腰痛をお持ちの方に対して当店で行わせていただいた姿勢改善の例です。

以下のポイントに注目して見てみてください。

  • 衣服にシワができるほどの反り腰が緩和されている。
  • 下半身が前に傾いているのが緩和されている。
  • 腕の位置が前にあったのが体の真横に降りてきている。

左の姿勢からもわかるように、初めは腰がとても反っている状態でした。この場合、左のような姿勢で生活することで、常に腰に圧縮力が加わっていることが腰痛の根本原因と考えられます。そのため、姿勢改善の目的は横から見てまっすぐなラインになるようにするのではなく、腰への負担を軽減し、長期的に症状を緩和することです。

この方の場合は、施術に加え簡単なエクササイズを2種類行っていただくことで、右の状態まで改善されました。※写真の使用に関してご本人様の同意取得済み

高崎整体ネイバーマン

高崎整体ネイバーマンでは、お体の症状に合わせて、施術を行わせていただきます。そして、再発しないお体を手に入れていただくために、根本原因を見つけ出す手段の一つとして、姿勢分析を行っています。ご自身の姿勢を写真で確認しながら、現在の症状がどのようなものが原因で出来上がってしまったのかを、一緒に確認していきましょう!

姿勢を意識する際は、無理に横から見たラインにこだわらず、丁寧に体と向き合っていくことが大切です。 ご自身の姿勢が気になる方や、お体の不調でお困りの方は、高崎整体ネイバーマンにご相談ください!

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