実は超ハイブリット!恐竜と比較した人の足
こんにちは!高崎整体ネイバーマンの浅賀です!今回の記事では、私たち人間の足と、恐竜の足を見比べて、どんな違いや共通点があるのかをお伝えしています。ちょっと違う角度から足を考えるみると、何だか大事にしたくなってきますよ。ご興味のある方はぜひ読んでみてください!
ティラノサウルスの足を見てみよう
これがみんな大好きティラノサウルスですね!手ちっちゃいのは置いておいて、今回は足に注目していきます。みなさんは、この恐竜の足を見て、踵の位置がわかりますか?答えは下の画像です。
面白いですよね、実は、ティラノサウルスはつま先立ちで歩いているのです。いったいなぜでしょうか?
ティラノサウルスのつま先立ち
なぜティラノサウルスはつま先立ちをしているのでしょうか?それは、ジャンプする動きを思い出すとわかりやすいです。ラジオ体操のジャンプの動きを思い出してみてください。ジャンプして着地するときには、ゆっくり踵を地面につけることは行わず、つま先重心でピョンピョン跳ねると思います。これは、衝撃吸収と次の動きに移る瞬発力を維持している状態といえます。ティラノサウルスは肉食恐竜なので、俊敏な動きで獲物を捕獲し、生命を維持する必要があったため、常につま先立ちで俊敏な機能を兼ね備えた足に進化したと言われています。
ブラキオサウルスの足を見てみよう
これが、僕個人的に一番好きな恐竜、ブラキオサウルスです。この大きい体に長い首、そして大きな尻尾を四つ足で支えて歩いています。みなさんはブラキオサウルスの踵がどこにあるかわかりますか?答えは下の画像です。
踵が無い。。。ティラノサウルスには踵があり、つま先立ちをしているような足でしたが、ブラキオサウルスには踵が見当たらないので、つま先立ちという概念すら存在しません。むしろ足というより指のような感じです。こんなに大きな体を指だけで支えているのでしょうか?どうやらそれは違うようです。下の画像を見てください。
黄色い丸で囲んだ部分にみっちり脂肪が詰まっています。なぜこのような構造なのでしょうか?
ブラキオサウルスの足の脂肪
上の画像で見たように、ブラキオサウルスには踵が無く、そこには脂肪がぎっしり詰まっていました。ブラキオサウルスは、草食恐竜で、高い木の上の植物なども余すことなく食べられるように、体は巨大化し、首も長ーく進化しました。足にぎっしり脂肪が詰まっている構造は、逃げ回る獲物を捕獲して食べるティラノサウルスとは異なり、食べ物は脱げることがない植物が対象になるので、動き回る事よりも大きな体を支えるために、衝撃吸収や負荷の分散を行う機能にフォーカスした構造になっていると言われています。
人の足はどうなっている?
それでは人の足を見ていきましょう!
ティラノサウルスと比較した人の足
ティラノサウルスは、常につま先立ちで俊敏に動き回れる機能がありました。実は人の足にも同じような構造があります。下の画像を見てください。
ティラノサウルスのようにつま先立ちになると、人の足は土踏まずのアーチが高くなるような構造になっています。この現象には、ウィンドラス機構という名称があり、指が上に反ると、足底にある腱膜が伸長され、伸長された腱膜に引き上げられるように足の裏の筋肉が持ち上がる現象です。人が地面を蹴って歩く際に、しっかりと歩幅が確保されていれば、後ろ足になった方の足の指は、上に反る形になります。するとウィンドラス機構により、足のアーチが高くなります。ここで足底の腱膜が引き伸ばされることで高くなったアーチには、元の形に戻ろうとする力が働くため、いわゆるバネのような働きとなり、前へと進んで歩くための推進力を得ていることになります。ティラノサウルスが俊敏に動くために使用していた足のポジションになると、人も同じように動きを生み出す姿勢となるのです。
ブラキオサウルスと比較した人の足
次はブラキオサウルスと人の足を比較してみましょう!ブラキオサウルスには、踵の位置にたくさんの脂肪がありました。人の足の脂肪はどのようになっているのでしょうか?下の図を見てください。
図の、A、P、T、Cと書いてある場所が、人の足にある脂肪です。やっぱり人にも脂肪がありましたね!この中で、Cの脂肪に注目してください。この部分の脂肪は、踵部脂肪体(しょうぶしぼうたい:Calcaneal fat pad)と言います。人の踵部脂肪体には、衝撃吸収や負荷の分散という役割があり、ブラキオサウルスが持つ脂肪と同じような機能を持っているのです。異なることとすると、ブラキオサウルスと比べ、人の足には踵の骨があることです。人は、歩くときに踵から地面に接地することで、踵の骨がコロンと転がり前方への推進力を稼いでいます。踵部脂肪体は、踵が接地した際の衝撃吸収としても働くので、動きの中での役割も兼ね備えているのです。
ハイブリッドな機能を持つ人の足
ここまでお伝えしたように、ティラノサウルスと同じような構造で生み出す瞬発力と、ブラキオサウルスと同じような機能で生み出す負荷の分散機能、この2つを兼ね備えたハイブリッドな足を持っているのが我々です。果たしてこの足の機能をしっかりと使えているでしょうか?私たちの生活は、車や電車などの移動手段がほとんどで、歩く機会は昔と比べかなり少なくなっていると思います。近年では、携帯電話アプリやテレビゲームが普及して、子供達ですら走り回る機会が少なくなってしまった印象があります。
これらの構造や機能が破綻するとどうなるのでしょう?踵部脂肪体は萎縮して薄くなってしまうため、衝撃吸収機能や負荷を分散することができなくなり、踵の痛みを感じたり歩行機能が低下してしまうかもしれません。扁平足などで常に足底の腱膜が緩んだ状態では、ウィンドラス機構がうまく働かず、足で地面を蹴り出す機能も低下してしまうかもしれません。このような機能低下が足にある状態でも、人は重力に逆らって地面に立ち、二足歩行で歩きます。機能低下の代償は膝や股関節、背骨や腕、肩や首にやってくることも少なくありません。
だだし、私たちの体には、環境に適応する能力が備わっています。要は、使ってあげれば、ある程度必要な分の機能は回復するということです。野生に帰ろう!とまでは言いませんが、ときには散歩をしてみたり、スポーツで汗を流す機会を作ったりするもいいですよね!
今回お伝えしたような元々備わっている足の機能を考えながら、ただただご自身の足を見つめてみてください。なんだかもっと大事にしたいなあという気持ちになってきます🦶
高崎整体ネイバーマン
高崎整体ネイバーマンでは、症状のある場所に対する施術を行うのと同時に、必要に応じて、再発予防のエクササイズもご提案させていただきます。もちろん踵部脂肪体の状態や、ウィンドラス機構の状態もチェックすることができます。現在の症状のある場所にトラブルが生じたのは、今回の内容のように、足の機能低下が関係しているケースもたくさんあります。なかなか解決しないお体の不調にお悩みの方は、お気軽に高崎整体ネイバーマンへご相談くださいね😊👍
- 2023-04-04
- カテゴリー:豆知識
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