豆知識の記事一覧

トップページ ブログ 豆知識 ページ 2

天気と痛みの関係


こんにちは!高崎整体ネイバーマンの浅賀です!天気が悪くなると古傷が痛む!頭痛がする!関節が痛む!そういった経験をされることがあると思います。ということで、今回は、天気と痛みの関係についてお話ししていこうと思います。ご興味のある方はぜひ読んでみてくださいね!

天気と痛みって関係しているの?

子供の頃、「古傷が痛む」という言葉をかっこいいと思っている時期がありました(笑)。大人になって医療機関に勤め出すと、当時関わらせていただいた多くの患者さまから、このフレーズをお聞きしました。すごい人になると、「腰が痛いから明日は雨だな。」「天気予報だと数日天気がいいみたいよ。肩も痛くないし多分当たっているわ。」など、百発百中の天気予報士さんまでいらっしゃいました。天気と痛みは本当に関係するのでしょうか?

答えはイエス!関係があるそうです💡ではどのように関係しているのでしょうか?その一説を説明していきます。

気圧と耳の関係

諸説ありますが、その一つとして、気圧と耳の関係があります。天気が悪くなると、気圧が低下します。人の体にはこの気圧をキャッチするセンサーが備わっていて、内耳と呼ばれる耳の中の奥深くにそれは存在しています。

内耳のセンサーが低気圧をキャッチすると、脳内の視床下部という場所が刺激され、そこから交感神経を刺激する信号が発せられるそうです。交感神経が刺激され、その活動が亢進すると、ノルアドレナリンという物質が血中に放出され、痛みを感じる神経を刺激するそうです。

これがお天気痛のメカニズム!ですが、、、ここまでの話を聞くと、天気が悪くなると全人類がみな体が痛くなるのでは?と考えてしまいます。そうでは無いようです。気圧低下に反応して痛みが出やす状態にはパターンがあるそうです。今度はそのパターンについてお話ししていきます!

痛みが出やすいパターン

気圧低下に反応して痛みが出やすいパターンには以下のようなものがあるそうです。

  1. あらかじめ神経損傷や炎症が存在する(または過去に神経損傷や炎症で長期間の痛みを経験したことがある)。
  2. 内耳の神経が過敏になっている。
  3. 寝不足や食生活の乱れで自律神経が乱れている。

それでは、1〜3に対するそれぞれの対策を考えていきましょう。

痛みの予防

ここからは、前に説明した1〜3のパターンに対する予防方法について説明していきます。

  • 1のパターンは、人間が誰しも持ち合わせている反応の一つです。何らかの神経の症状や、炎症症状により治療中の場合などに発症することが多いそうです。引き続き医療機関で治療を完了しましょう!もし、心当たりがありながらも病院受診をされていない方がいましたら、早めに病院へ行きましょう!
  • 2は、乗り物酔いが激しい方などに多いそうです。耳の血行を良くすることが、気圧センサーの過度な働きを抑え、お天気痛の予防にもつながるそうです。耳の血行を良くする方法のひとつとして、耳のマッサージがあります。やり方は、耳をつまんで前後ろ上下に動かしたり、グルグル回したり、耳の周りを動かしてマッサージをすることだそうです!
  • 3は、生活習慣ですね!睡眠の質を上げて早寝早起きする。食事は食べ過ぎ飲み過ぎに注意して、3食必要量を食べる。朝起きたら15分ほど日光に当たる。適度な運動を心がける。

など、これらが予防につながるそうです!

高崎整体ネイバーマン

天気に体調が振り回されるのは大変お辛いことだと思います。そんな方は今回の内容を是非試してみてください!高崎整体ネイバーマンでは、なかなか改善しない慢性的なお体の不調を少しでも良い方向へと導けるよう、施術や運動指導を行っております。天気に左右される症状も、ファシアのケアで改善された例が沢山あります。ご自身のケアで改善が感じられない場合は、お気軽にご相談ください!

なぜ筋膜が大切なのか。構造を理解しよう!


こんにちは!高崎整体ネイバーマンの浅賀です!肩がこる。腰が痛い。そんな時、筋肉をマッサージしたりして対処すると楽になる方も多いと思います。筋肉のこりや痛みは、どこで起こっているのか、今回はそんなお話をしていこうと思います。ご興味のある方はぜひ読んでみてくださいね!

筋肉の構造

筋肉は、筋原線維という線維が集まって一つの筋肉になっています。下の図をご覧ください。

筋肉の断面を拡大すると上の図のようになっています。筋原線維(きんげんせんい)が集合して、一つの筋線維(きんせんい)となり、さらにその筋線維が集合することで、筋束(きんそく)となり、さらにまたその筋束が集合することで一つの筋肉となります。そして、これら筋肉を構成する線維には、痛みの神経は存在しないと言われています。では、筋肉が痛む時、どこが痛みを感知しているのでしょうか?

痛みの神経はどこにある?

ここからは、痛みの神経が存在している場所について説明していきます。まずは下の図をご覧ください。

先ほど見た図と同じ図ではありますが、名称がついている部位が異なります。筋肉は、筋原線維が集まって筋線維となり、その筋線維が集まって筋束となり、さらにその筋束が集まって筋肉になると説明しました。実はこれらはそれぞれ区切られている構造になっています。筋線維は筋内膜(きんないまく)というものに包まれていて、さらに筋束は筋周膜(きんしゅうまく)に、筋肉は筋外膜(きんがいまく)と深筋膜(しんきんまく)に包まれています(筋外膜と深筋膜を分けて考える場合と、筋外膜とAponeuroticfasciaという腱膜状の組織を合わせて深筋膜と呼ぶ場合があります。今回は前者を採用)。これらの“膜”と名付けられたものは、総称して“筋膜”と呼ばれています。そしてこの筋膜は“ファシア”という構造物に分類されています(ファシアとはを参照)。

筋肉周囲の痛みの神経は、このファシアに存在していると言われています。その他の部位としては、筋周囲に存在する細動脈や、筋肉が骨に付着する際に腱へと変わる場所に痛みの神経は存在していると言われています。筋線維自体には痛みの神経は存在しません。

どのようにして筋肉は痛むのか?

筋肉に痛みを作り出す病態やその診断名には、いくつか種類があります。下にそのおおまかな種類を挙げていきます。

  • スポーツによる筋肉痛(DOMS)
  • コンパートメント症候群
  • 有痛性痙攣
  • 筋緊張亢進による痛み
  • 筋・筋膜性疼痛症候群:MPS
  • Fascial pain syndrome:FPS
  • 全身疾患の筋肉痛
  • Lambert-Brody症候群
  • 線維筋痛症
  • 脂肪代謝障害による運動時の痛み
  • 慢性疾患に伴う筋肉痛
  • サルコペニア

このように、様々な種類がありますが、全て筋肉やその周囲から作り出された発痛物質(痛みのもと)を、筋肉の周囲に存在する筋膜(またはその他ファシア)が感じとることで痛みの刺激を伝達しています。

また、筋膜には、圧電効果(あつでんこうか:ピエゾ効果とも言われ、圧力が加わると電気が産生される効果)があり、筋肉が過剰に緊張したりすると、筋膜に刺激が多く入り、そこで産生された電気により、痛みの情報伝達が行われてしまう可能性があると言われてます。一方で、筋膜の状態が良くない場合にも、正常範囲内の刺激でも、圧電効果により、痛みを発生させてしまう可能性があると言われています。

さらに筋膜を深掘り!

さらに、筋膜には、運動の感覚を感じ取る神経も豊富に存在していると言われています。つまり、体のどこが動いたか、どちらに動いたか、動くスピードは速いのか遅いのか、などを感知する神経です。筋膜の状態が悪いと、これらの情報にエラーが生じ、そのエラーは痛みとして認識されてしまう可能性があるとも言われています。

まとめ

  • 痛みの神経は筋肉の線維には存在しない。
  • 痛みの神経は、筋肉周囲の筋膜(ファシア)に存在している。
  • 筋膜(またはその他ファシア)の状態が悪いと、正常範囲内での刺激も痛みとして感じてしまう可能性がある。
  • 筋膜は運動の感覚も感知していて、筋膜の状態が良くないと、運動刺激だけが痛みとなってしまう可能性がある。

このようなことから、筋肉性の痛みには、筋膜のケアが効果的なケースが沢山あります!

高崎整体ネイバーマン

高崎整体ネイバーマンでは、筋膜のコンディションを改善するための筋膜リリースを実施しています。当店で行う筋膜リリースは、イタリア発祥の“筋膜マニピュレーション”という手技に加え、イタリアパドバ大学への留学で経験した人体解剖実習などを経て当店オリジナルで考案した筋膜リリースを、それぞれ使い分けながらお体の良い状態を目指していくものです。なかなか症状が良くならずに悩まれている方がいらっしゃいましたら、お気軽に高崎整体ネイバーマンにご相談ください!

ズボンの履き方と腰痛の関係


こんにちは!高崎整体ネイバーマンの浅賀です!皆さんは、ズボンのサイズは少しゆとりのあるようなサイズがお好きですか?それともキツめのズボンがお好きですか?体型や好み、ズボンの形によってもまちまちですが、ズボンの履き方でも腰痛リスクを高めてしまう場合があります。今回はズボンと腰痛リスクについて考えていきます!ご興味のある方はぜひ読んでみてください!

正しいズボンの履き方とは?

インターネットで正しいズボンの履き方を調べてみると、実際にはズボンの形や体型、好みによって変わるものであって、これが正解!というものがはっきり出てきませんでした。こう着用すればスッキリ見える。こう着用すると野暮ったく見えるなどはあるようです。ただ、ズボンのサイズや履き方によっては腰痛リスクを高めてしまうものがあります。今回はそういったものを紹介していこうと思います。

大きいズボン

それでは早速みていきましょう!まずは下の図のように、サイズが大きいズボンを履く時についてです。

大きいズボンを履くと、ズボンが下にずり落ちてしまわないように、反り腰になる傾向があります。要は、腰を反ってお尻を後ろに突き出すことで、ズボンをお尻に引っ掛けて立っているということです。上の図のように、細い方が極端に大きなズボンを履く時にはベルトをすると思います。これなら問題ありませんが、ベルトをしなくても大丈夫かな?どうかな?的な微妙に大きいサイズを履く場合に、今回説明したような反り腰が起こりやすいです。もしくは、お腹を膨らませるように力を入れながら、内側からズボンにお腹を押し付けて止めるパターンもあります。

反り腰の場合は、腰の筋肉や関節に負担がかかりやすくなりますし、お腹を膨らませるパターンではいつもより太って見えてしまうでしょう。

通称“腰パン”

ズボンやパンツを通常より下の位置で履く履き方は、通称“腰パン”と呼ばれています。腰という文字が使われていますが、実際には、図のように骨盤の高さよりも下にベルトのラインが来ることから、股関節でズボンを履いていることになります。

股関節で履くということは、ベルトで締める場合には股関節周囲の筋肉が圧迫されて常に押さえつけられている状態になりますので、単純に股関節が動きずらくなります。さらに機能レベルでは、股関節周囲の血行不良や筋肉・筋膜の癒着、皮下脂肪の滑走性低下などに繋がってしまいます。股関節は本来よく動くべき関節なので、動きが悪くなってしまうと膝や腰に負担がかかるようになってしまうでしょう。

一方、ベルトを締めない場合には、ズボンがずり落ちないようにガニ股になりやすくなります。ガニ股で常に歩くことは、坐骨神経痛や股関節痛、それにともなう腰痛の発生リスクを高めてしまいます。

きついズボン

きついズボンでは、画像のイメージ通り全体がかなり窮屈ですよね。この場合も、骨盤や股関節周囲の血行不良や、筋肉・筋膜の癒着、皮下脂肪の滑走性低下が起こりやすくなってしまいます。足のむくみや、足腰の筋力低下に繋がるリスクですね。妊活中の女性にも、骨盤周囲の血行不良を誘発するリスクがあるので、良くないと言われています。

不調を回避するズボンの履き方とは?

今回紹介した、お体の不調を出現させるリスクを少しでも少なくするという観点で、良いズボンの履き方をご紹介します。

上の図のように、骨盤の高さより上、もしくは骨盤の高さに少しかかるぐらいの位置にベルトのラインが来る位置のサイズ感(ベルトを使用する場合はベルトの位置がこの高さに来る)が良いと思います。

特に力を入れたり反り腰にならなくても、自然と骨盤に引っかかり、ズボンがずり落ちることはないです。ズボンがかかるくらいの高さでは、極端に強く圧迫しない限り、筋肉の過度な圧迫も避けられますし、血行不良なども避けられます。洋服のことは詳しくわかりませんが、見た目も綺麗に見えるのではないでしょうか?

高崎整体ネイバーマン

いかがだったでしょうか?オシャレとは違った視点から洋服を見るのもたまには面白いのではないでしょうか?ぜひ、お買い物の際に意識してみてください!また、今回のように、日常の中で痛みの予防方法がもっと気になる!という方や、腰痛やその他体の不調でお困りの方は、お気軽に高崎整体ネイバーマンにご連絡くださいね!

骨盤の歪みってどういう状態?


こんにちは!高崎整体ネイバーマンの浅賀です!骨盤の歪み、骨盤の開き、骨盤矯正、最近よく聞きますよね。でも実際歪みや開きはどのような状態なのでしょうか?そもそも骨盤は歪んだり開いたりするものなの?と、今日はそんな内容になっています。ご興味のある方は読んでみてください!

骨盤

まずは、骨盤とはどこを指すのでしょう。下の図を見てみます。

骨盤は、左右の腸骨(ちょうこつ)、恥骨(ちこつ)、坐骨(ざこつ)からなる骨が、仙骨を横から挟んでいるような構造となってます。仙骨の先端には尾骨があり、これら全てを含めて骨盤と呼びます。骨盤の後ろ側では、左右の腸骨と仙骨が仙腸関節という大きな関節となり、前側では左右の恥骨が恥骨結合で繋がっています。

仙腸関節も、恥骨結合も、グラグラと動かないように靭帯で補強されています。

骨盤の歪みとは

それでは骨盤の歪み、開きとはどのようなものなのでしょうか?とても抽象的な表現なので、歪み、開きとはどこが悪いのか全くわかりません。何らかの原因によって、骨盤を構成している骨の形状自体が歪んでしまっている場合は、手でどうにか元に戻すのは不可能でしょう。歪む、開くと表現されているものは一体何なのでしょうか?

骨盤全体の傾き

歪みと表現されているものの一つは、骨盤全体の傾きだと思われます。

全体の傾きというのは、上の図の丸で囲った骨盤部分を全体として、これが一塊に(車のハンドル操作のように)右や左に傾くことです。右に傾いている。左に傾いている。前に傾いている。後ろに傾いている。などの状態です。ただし、骨盤は、一塊になっているため、骨盤自体の歪みというよりは、背骨や股関節からの影響によって決定される傾きです(立っている時の休めの姿勢がわかりやすいですかね)。

仙腸関節の動き

もう一つ、骨盤の歪みや開きの原因としてよく表現されるのが、仙腸関節です。

上の図は、骨盤を後ろから見たもので、赤丸で囲った部分が左右の仙腸関節です。この仙腸関節は、仙骨と左右の腸骨で構成されている関節ですが、関節というだけあって、骨だけで考えた時に少しだけ動くことができる構造になっています。そして、左右の腸骨に対して仙骨の動きやすい方向が決まっています。

上の図は、仙骨を右横から見た図です。仙骨は、腸骨に挟まれながらも、骨の形状上、緑矢印と青矢印(図に書いていない逆回転も)の方向には、よく動く構造となっています。これに対して、赤矢印方向には全然動きません。

ただし、これは骨だけで考えた時のみです。初めに説明した通り、実際には関節は強靭な靭帯で補強されているため、体の中ではほとんど動きません。ある研究では、通常動くのは1mm以下(歩いている時には0.3〜0.6mm、出産時は多くても2mm以下)と言われています。では、ほとんど動かないのになぜ関節なのでしょうか?

仙腸関節が全くもって動かない状態を想定したコンピューター解析では、仙腸関節があるべき場所に関節が存在しないと、動作時の負荷が極端に仙腸関節付近の骨に集中してしまうことがわかったそうです。つまり、仙腸関節はほとんど動きませんが、関節が存在し、わずかな遊びがあることで、動作中の負荷が分散され、その負荷を骨盤周囲の強靭な靭帯で吸収している構造になっているのです。

長くなりましたが、仙腸関節には可動域がありますが、負荷を分散するためのわずかな遊びとしての動きであり、靭帯で補強されているため、ほとんど動くことは無い、つまり、補強している靭帯へ過度なストレスがかかることはあっても、靭帯損傷や関節の変形や炎症が無い限り、何cmも開いたり歪んだりすることは無いということがわかっているそうです。

恥骨結合の開き

最後に、骨盤の前側にある、恥骨結合についてです。

恥骨結合は、これもまた靭帯で補強されていますし、結合という名前が付いているだけあって、そう簡単には、ずれたりしないそうです。ただし、女性の場合は、妊娠・出産の際にリラキシンというホルモンが分泌されることで、全身の靭帯結合や関節が緩みます。その影響で、出産の際に、まれに恥骨結合離開という状態になることがあるそうです(1%未満の確立で起こるそう)。この場合は気づかないことが無いほどの痛みを感じるため、不調があるというレベルでは無いそうです。恥骨結合離開ではない正常の緩みは産後数ヶ月で元に戻っていくことがわかっています。

結論

仙腸関節の炎症や恥骨結合離開、骨盤を構成する骨の骨折・変形、骨盤周囲靭帯への過度なストレスによる症状は存在しますが、歪む、開くという表現に対しては以下のようなことが言えます。

  • 骨盤の傾きは、骨盤自体の歪みではなく、背骨や股関節などの問題
  • 骨盤は簡単に歪まないし開かない(仙腸関節は動いても1-2mm程度、恥骨結合がずれると激痛)
  • 産前産後の緩みは数ヶ月で元に戻る(そもそも緩むだけで常に開いているわけではなく開いても2mm以下)

高崎整体ネイバーマン

情報過多な現代では、ネット検索やSNSで、欲しい情報がすぐに手に入ります。骨盤の歪みと検索しても全てをチェックするのは不可能な情報量です。当店にも、骨盤についての情報を沢山もっているお客様が多くご来店いただきます。骨盤矯正をしてほしい。骨盤の歪みをとってほしい。そう言われることも少なくありません。確かに骨盤周囲由来の症状はあります。ただ、骨盤が開く、骨盤が歪むというワードのインパクトがあまりにも強すぎて、中には潜在的に恐怖心をあおられてご来店されている方もいらっしゃる気がしてしまいます。今回の記事で、あれ?骨盤てそう簡単に開かない?歪まない?他の原因かな?と感じた方もいると思います。症状には、人それぞれの原因があります!しっかりとお体をチェックして一番効果的な方法で症状を改善していきましょう!

手や腕の症状!首や胸が原因?


こんにちは!高崎整体ネイバーマンの浅賀です!手の痺れ、腕の重だるさ、肘の芯が疼く、など、手や腕の症状に悩まれている方がいらっしゃいます。この記事では、そんな症状がどこから来るのか、原因となる可能性のひとつをお伝えしています。ご興味のある方はぜひ読んでみてください!

手や腕の症状の原因

手や腕に症状が出る場合、原因となる場所は人それぞれ異ります。症状のある場所の筋肉が疲労していて痛みが出る場合もあれば、何らかの原因で関節に負担がかかっていることで痛みが出る場合など様々です。その中で、首や肩、胸周りに原因があることで手や腕に症状を出してしまうものがあります。病院では「胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)」と診断されるものです。今回は、この胸郭出口症候群についてお伝えしていきます。

胸郭出口症候群

胸郭出口症候群とは、首の筋肉や、鎖骨と肋骨の間、肩の筋肉と肋骨の間などで、首から出て腕に行く神経や血管が絞め付けられたり、圧迫されたりすることで、その神経や血管が担当している領域に症状が出現するものです。症状の例としては、以下のようなものがあります。

  • 腕を挙げる動作で上肢のしびれや肩や腕、肩甲骨周囲の痛みが生じる。
  • 肘から先や手の小指側に沿ってうずくような痛み、刺すような痛み、しびれ感、ビリビリ感などの感覚障害が生じる。
  • 手の握力低下と細かい動作がしにくくなる。
  • 手の筋肉の萎縮(いしゅく)により、手の甲の骨の間がへこみ、手のひらの小指側のもりあがり(小指球筋)がやせてくる。
  • 腕の血行が悪くなり、腕は白っぽくなり、痛みが生じる。
  • 手・腕が青紫色になる。

などです。それでは具体的にどのあたりが悪くなると、このような症状が出るのかをみてみましょう!

胸郭出口症候群の原因

胸郭出口症候群は、首から出る神経や血管が圧迫されてしまうなどで症状が出現してしまうと説明しましたが、具体的には、下の図のような場所で神経血管が圧迫されやすいと言われています。

英語でわかりづらいですが、4つイラストがあるうちの右下の大きなイラストが、右の肩〜胸を前から見ているものになります。右上のイラストでは鎖骨の下で血管が圧迫されやすい場所を表しています。左上のイラストは、首から肋骨にかけてくっついている筋肉の間で、神経や血管が圧迫されやすい場所です。左下のイラストは、肩の筋肉と肋骨の間で神経や血管が圧迫されやすい場所です。

このように、神経や血管が、骨や筋肉でできたトンネルから出てくる場所への慢性的な負荷は、胸郭出口症候群の発症の原因となる可能性があると言われています。

胸郭出口症候群のリスクを見つける

上のイラストでもわかるように、胸郭出口症候群と関係のある筋肉は、肋骨にくっついています。つまり、肋骨がこれらの筋肉にストレスのかかる形となり、可動性が低下している状態が、胸郭出口症候群を発症させるひとつのトリガーになることがわかります。ここからは、肋骨の形をセルフチェックする方法をお伝えします!

肋骨のセルフチェック

早速肋骨のセルフチェックをしていきます!できれば鏡の前に立って、ご自分の体を目で見ながらチェックしていきましょう!

鎖骨チェック

まずは、鎖骨の位置から確認していきます!下の図のように鎖骨の一番内側を、下から触ってみましょう。

ここでのチェックポイントは、左右の鎖骨の高さです。どちらかが下、どちらかが上というように、左右の鎖骨の位置関係を把握しておきます。

胸骨チェック

次に胸骨の位置を確認していきます。下の図のように、鎖骨と鎖骨の間にある骨と、みぞうちにある骨を触ってみましょう。

ここでのチェックポイントは、上の指と下の指を結んだ線が、床に対して概ね一直線に降りているかです。例えば、上の指に対して下の指が極端に左にずれているなどしている場合には、胸骨が自分から見て時計回りに回転するような歪みがあることがわかります(正常でも歪みはあります)。

肋骨のチェック

最後に肋骨のチェックです。肋骨のチェックは、実際に触るのもようですが、今までにやった鎖骨と胸骨のチェックを照らし合わせることで、肋骨全体の歪みを予想することができます。

例えば下の図のような場合です。

この図では、自分から見て右の鎖骨が下に下がり、胸骨の下先っちょが左にシフトしています。この状態では、肋骨が次の図のように歪むことが予想できます。

自分から見て胸骨が時計回りに歪むことで、胸骨についている肋骨も一緒に連鎖して位置を変えます。この場合は、右の肋骨がお辞儀をするように下を向き、左の肋骨が見上げるように上を向くように向きが変化します(上半分の肋骨です。下半分の肋骨は上半分と異なる動きをする場合があります)。

胸郭出口症候群のリスク

先ほどのような歪みがあると、どのような影響があるのでしょうか?下の図をみてください。

緑の丸は、初めに説明した、胸郭出口症候群の原因となりうる筋肉が存在している場所です。この図のように、右の肋骨が下を向くようにお辞儀をしてしまうと、首から肋骨についている筋肉は引き伸ばされ、鎖骨や肩甲骨から肋骨についている筋肉も、短縮(人によっては過度な伸張)してしまうことが予想できます。肋骨の歪みから、筋肉にトラブルが生じ、胸郭出口症候群を発症してしまうと、症状として、右腕や手に不快感を感じてしまいます。

胸郭出口症候群の改善方法は?

胸郭出口症候群の改善方法ですが、今回ご紹介した胸骨時計回りの右肋骨お辞儀パターンで説明しようとしても、人それぞれこの肋骨の歪みの原因が異なっていることがほとんどです。右の大胸筋という胸の筋肉が硬いことで歪んでしまうこともありますし、左の外腹斜筋という筋肉の硬さでも同じ歪みを作ってしまう可能性があります。足部や股関節の歪みをカバーするために肋骨がこのような形をとっているだけの場合もあります。

もちろん、今回ご紹介した肋骨の歪みではなく、首の骨や腕に問題がある場合もあります。すべての胸郭出口症候群にはこれをやればOK!というセルフケアがお伝えできないのが歯痒いところです。

高崎整体ネイバーマン

高崎整体ネイバーマンでは、胸郭出口症候群のような症状に対して、原因を見つけるために、しっかりと原因分析を行なっていきます。その人その人に合った方法で、施術やセルフケア指導を行わせていただきます!お困りの方は、お気軽にご連絡くださいね!

別の場所に痛みを飛ばす「関連痛」


こんにちは!高崎整体ネイバーマンの浅賀です!皆さんは関連痛という言葉を聞いたことはありますか?足が痛いから足をマッサージしても痛みが変わらない。お尻が痛いからお尻のストレッチをしても変化がない。このように、痛みを感じている場所に対策をしても期待する効果が得られない時は、別の場所から飛んできている痛みかもしれません。そういった痛みを関連痛と呼ぶ場合があります。今回は、そんな関連痛についてのお話です。ご興味のある方はぜひ読んでみてください!

関連痛とは?

冒頭に説明した通り、別の場所から飛んでくる痛みを関連痛と呼ぶ場合があります。正式には、《原因部位に局在するだけでなく、原因部位に隣接する、あるいは離れた部位に発生する痛み》と定義されています。

関連痛の種類

ここからは、関連痛の種類と、それらがどのようなものなのかを説明していきます!

内臓から来る関連痛

内臓に何らかの異常があると、体の表面に痛みを飛ばすことがあると言われています。それぞれの臓器とそれに関連する痛みの部位は以下の図のようになっていると言われています。

筋肉から来る関連痛

詳しい部位は割愛いたしますが、筋肉由来の関連痛も存在すると言われています。痛みの出発点は、トリガーポイントと呼ばれることもあり、特定の筋肉内にあるトリガーポイントを押すと、押した場所とは別の場所に痛みを感じることがあります。慢性的に筋肉に硬さのある場所などがトリガーポイントとなる場合があります。

骨から来る関連痛

骨というよりは、正確には骨の表面を覆う骨膜(こつまく)という部分から、関連痛が生じる場合もあると言われています。骨膜には、その場所によって担当している神経が異なり、ある一点の場所に刺激が加わり続けることで、同じ神経が担当している別の場所に痛みを飛ばしてしまうことがあるそうです。骨への刺激というのは、主に筋肉の硬さや、過度な筋肉の使用が考えられます。筋肉は、腱となり骨膜に付着しているからです。

血管から来る関連痛

血管は、体の各部位に栄養を送るための担当血管がそれぞれの部位ごとに決まっています。血管の周りには、自律神経が豊富に存在しているため、血管周囲の硬さや癒着などにより、血管周囲にある自律神経に過度な刺激が加わり続けると、関連痛として痛みを感じる場合があると言われています。血管由来の痛みは、異常のある血管の栄養領域全体に関連痛を発生させる可能性があると言われています。

その他の関連痛

その他の関連痛として、筋肉の表面を覆っている筋膜性の関連痛や、靭帯周囲(関節周囲)から来る関連痛があります。また、神経周囲に問題がある場合や、背骨付近のトラブルで足に関連痛が広がる場合もあります。ここからは、腰周辺のトラブルで生じやすい関連痛について紹介していきます。

腰周辺のトラブルで生じやすい関連痛

下の図は、腰痛に伴い感じることの多い関連痛マップです。

仙腸関節周囲から来る関連痛

仙腸関節とは、仙骨を左右から挟むように構成されるお尻の大きな関節です。この関節は、靭帯補強が強力にされており、それぞれの靭帯に負担がかかっったり、関節面に過度な負担がかかると、仙腸関節から別の場所に関連痛を飛ばしてしまいます。仙腸関節由来の関連痛は、連続性が無いのが特徴で、「お尻とふくらはぎ」「お尻とすね」というように、痛みの場所が飛び飛びになるのが特徴と言われています。

椎間板から来る関連痛

腰の背骨と背骨の間には、椎間板というクッションが存在しています。この椎間板に異常がある際も、関連痛を発生させる場合があります。椎間板由来の関連痛は、比較的、異常のある場所と離れることは無いようですが、左右両方に痛みが出るのが特徴と言われています。

椎間関節から来る関連痛

椎間関節とは、一つ一つの背骨と背骨を繋いでいる関節です。椎間関節由来の関連痛は、足に痛みが飛んでいくことがあるそうです。ただし、痛めている椎間関節側だけの痛みであり、太ももより下には痛みが飛んでいかないのが特徴と言われています(絶対では無い)。

神経根から来る関連痛

神経根とは、神経が背骨から出てくる大元の部分です。この場所で神経周囲が硬くなってしまったり、神経自体に負担がかかってしまうと、関連痛を発生させることがあります。神経根由来の関連痛は、一本の線で示せるような連続性のある痛みが特徴と言われています。

まとめ

今回様々な関連痛について説明をしましたが、紹介しきれなかったものもまだまだたくさんあります。関連痛で重要なのは、原因が異なっていても、痛みの場所がオーバーラップしている箇所があるということです。今回紹介した二つの図の中にも、同じ場所に痛みを感じる可能性がありながら、原因部位が異なる場合があることがわかると思います。要は、足が痛いから痛い場所が原因!と断定できないことはもちろん、その場所に痛みを感じさせる原因部位は、たくさん挙げられるということです。

高崎整体ネイバーマンでは、痛い場所自体の詳細な状態把握もとても大切にしています。それに肉付けする形で、関連痛という別の視点から症状を考えることが改善の近道となる場合があります。

高崎整体ネイバーマン

高崎整体ネイバーマンでは、痛みの原因部位を見つけるために、必ず詳細な身体評価を行います。身体評価を行わずに施術を行うことはありません。この症状は骨だ!筋肉だ!筋膜だ!内臓だ!と施術者の得意分野で一か八かの勝負をするのではなく、広い視点を持ちお一人お一人のお体の不調に対して向き合っていきます。お体の不調でお困りの方は、お気軽に高崎整体ネイバーマンへご相談ください。